コナンゼミ

2023年夏休み 読書感想文におすすめの本

夏休みの宿題のお悩みにあがりやすい「読書感想文」。
まずは本選びでつまずくことはありませんか?
読書感想文が書きやすい本、そして今のお子様にあった本とはどういったものでしょう。
 
夏休みを前に、名探偵コナンゼミ 国語の作問者である佐藤友樹先生に、読書感想文におすすめの本をピックアップしてもらいました。
問題点が見つけやすく、学習性の高い読み応えのある本ばかりです。
ぜひ、夏休みの読書や読書感想文に参考にしてみてくださいね。
 

低学年向け:小1、小2
中学年向け:小3、小4
高学年向け:小5、小6

 


 

低学年向け:小1、小2

お子様の日常とリンクしやすいものがおすすめ。
共感できる内容や、ふだんの暮らしでお子様が興味をあるものを選ぶと、読書に慣れていなくても最後まで飽きずに楽しく読み進めることができ、読後の感想も浮かびやすくなります。
 


 

『大ピンチずかん』
大ピンチずかん

子どもが出会う世の中のさまざまな「大ピンチ」を、段階にわけてレベルの小さいものから紹介しています。その対処法もわかるようにいろいろな角度からピンチを解き明かします。共感しながら読めて役に立つ本です。
 
作・絵:鈴木のりたけ
定価:本体1,500円+税(小学館)
 


 

『給食室のいちにち』
給食室のいちにち

「給食はどうやってできるのか」。その裏側にある苦労を、栄養士である筆者が、材料や調理、食に関する指導、献立づくりまで、小学校の給食の現場をわかりやすく絵本にしています。楽しく学べる本としておすすめです。
 
文:大塚菜生 絵:イシヤマアズサ
定価:本体1,200+税(理論社)
 


 

中学年向け:小3、小4

身近なところでもよいので、「子どもの周りの社会」を意識できるような本もおすすめです。
長い夏休み、読書感想文をとして自分と社会とのつながりを意識するようになれば、お子様の成長にもつながりますね。
 


 

『すごいゴミの話』
すごいゴミの話

現役のゴミ清掃員でもある、漫才師の滝沢秀一さんによる、現代社会の「ゴミのはなし」。清掃員だからこそわかる現代の日本のゴミの問題を写真や図表を用いて教えてくれます。すべての現代人に読んでほしい本です。
 
文:滝沢秀一
定価:本体1,300円+税(学研プラス)
 


 

『みんなのためいき図鑑』
みんなのためいき図鑑

どんな時にみんなが「ためいき」をつくのか調べて発表することにしました。でも、みんなの「ためいき」を調べるのはなかなかたいへんでした。共感できて内容も面白いので読書が苦手な人にもおすすめです。
 
作:村上しいこ 絵:中田いくみ
定価:本体1,300円+税(童心社)
 


 

高学年向け:小5、小6

お子様自身がどんどん成長していく高学年なら、人の人生そのものに触れ、考えられるような作品がおすすめ。
伝記やエッセイなどの作品で読書感想文を書くことは、今後どんどん広がっていく人とのつながりにより深みを持たせてくれるでしょう。
 


 

『センス・オブ・何だあ? ― 感じて育つ』
センス・オブ・何だあ? ― 感じて育つ

幼いころに視覚を失った著者が、感じることの大切さを説いています。知識だけを詰め込むのではなく、匂いや音、ふれることなどによって受け取る、感覚の「情報」の豊かさを具体的に教えてくれます。
 
作:三宮麻由子
定価:本体1,100円+税(福音館書店)
 


 

『102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方』
102歳、一人暮らし。哲代おばあちゃんの心も体もさびない生き方

年の離れた人の話を聞くことは、いい経験になります。102歳で畑仕事をしながら一人暮らしを続ける哲代おばあちゃんから、自分らしく心も体も健康に保ちながら生きるための、数々のヒントを受け取ることができます。
 
作:石井哲代 著:中国新聞社
定価:本体1,400円+税(文藝春秋)
 


 
 
夏休みの読書感想文の本といえば、ボリュームのある物語や泣ける感動作品が良いのでは、と思いがちですが、実はお子様が興味・好奇心を持ちやすいものを選ぶのがベストなんです。
 
自ら楽しく読み進められ、そして自発的な気付きがあり、それを誰かに共有したいと思える。そこまでが読書感想文の醍醐味です。
まずは本選びから、お子様に合わせてこだわってみませんか?
 
 

佐藤友樹 先生

名探偵コナンゼミ 作問者。予備校教師、受験塾講師などを経て、国語問題の作成および分析のプロとして活躍。言葉への造詣が深く、愛情を持った指導に定評がある。ドラえもん学習シリーズ(小学館)など著書多数。

2023/06/23
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